SOICHIさん
SOICHIさん
──trippenの印象
「プロダクトの振れ幅が大きく、面白いバランスのブランドだな」が初めてtrippenの革靴を見たときの印象でした。
オンラインサイトを初めて拝見したとき、trippenはドイツ発の歴史の長いブランドという事もあり、その背景や歴史を纏った”クラフトマンシップ”の込められた革靴達が並ぶブランドだと感じました。
その一方で、非常にデザイン性が高くモード感のあるアッパーデザインや厚底の革靴も展開されており、他のブランドではあまりクラフトマンシップと同時に感じることのない”デザイン性”を感じたことも事実です。
こういった2つの要素が両立しているブランドは個人的な経験上あまり出会ったことがなく、どちらかの要素が無い(もしくはあえて消している)ことが他のブランドでは圧倒的に多いため、このクラフトマンシップとデザイン性の両立がtrippenの特異な点であり、僕の中での初印象です。実物を拝見し着用した今もその印象は変わりませんしそこがtrippenの魅力だと思っています。
──選んだモデル
Soil m ( black-waw ), Barge m ( black-waw )
──なぜこのモデルを選んだのか
直感とブランドの魅力、その両側面から惹かれたからです。
前者は言語化することは難しく、私が店舗にきて商品を見た一発目に惹かれたという直感でしかありません。ただ、意外とファッションはこの言語化が困難な直感の領域が重要な気もしています。
後者はtrippenの魅力はクラフトマンシップとデザイン性が一つのプロダクト内で融合両立していることだと感じており、それが上手く表現されていると思ったからです。
私は初めて出会うブランドの中で、事実としてあるそのブランドらしさや背景、私の感じ取ったそのブランドの魅力が上手に表現されているアイテムを好みがちです。
この二足はどちらもアッパーのつくりから職人的な営みやその雰囲気を正しくクラフトマンシップとして感じることができました。
その一方で見ての通り他にはないデザイン性をそこに両立させており、この両者の融合割合が非常に良いバランスだと感じました。
ドイツのブランドとのことですがtrippenはモノづくりとデザインを両立させているドメスティックブランド(日本国内のデザイナーズブランド)との相性も非常に良さそうだと感じました。
この日は全身イッセイミヤケのコーデでしたが、2つの要素を両立しているtrippenだからこそ、モノの作りこみ(高級感や工芸品感)とデザイン性の両側面でしっかりと馴染んでいたと思います。
余談ですが、私は日によってアルチザン系のコーデも組むことがあります。他のプロダクトもそれぞれクラフトマンシップとデザイン性の融合している割合を巧みに変えて展開している印象だったので、アルチザン系のコーデを組む日はtrippenの中でも
クラフトマンシップ要素の割合がより大きい革靴を選びたいと思いました。
SOICHI / M.Eng.
YouTubeやInstagramを中心にアパレル関係のブランド紹介等を行っている。